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- パプアヒラタクワガタ
- ダイオウヒラタクワガタ
- デタニヒラタクワガタ
- ユーリケファルスヒラタクワガタ
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1.オオクワガタ系
オオクワガタ
Dorcus hopei binodulosus Waterhouse, 1874
飼育レコード:93.2mm (2022)
野外レコード:76.6mm
分布:北海道南西部~九州、佐渡島?、対馬、中国遼寧省、朝鮮半島
コメント:わざわざ自分で飼う必要ないなぁと思いながらも、傍らにはいてほしいという不思議な魅力のある虫。
体感飼育難易度:★☆☆☆☆ キングオブ入門種。
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♀ 岩手県産 WD
クルビデンスオオクワガタ(亜種babai)
Dorcus curvidens babai Fujita, 2010
♂ ベトナム ダラット産 CBF1
飼育レコード:81.0mm (2014)
野外レコード:75.4mm
分布:ベトナム南部、マレーシア?
コメント:ババクルビデンスとも。大型化しても内歯が必ず基部につく異色のオオクワガタ。独立種とする見方もある。♀はhopei系統のものと比較して上翅のスジが非常に明瞭になる点などから判別できる。
体感飼育難易度:★★☆☆☆ 産卵させるときは材を埋め込んだ方がいいように思う。
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トップと同一個体
♀ ベトナム ダラット産 CBF1
グランディスオオクワガタ(亜種moriyai)
Dorcus grandis moriyai Nagai, 2005
♂ インド マニプール チュラチャンプル産 WF5
飼育レコード:95.0mm (2005)
野外レコード:91.5mm
コメント:鋭利な大アゴがとてもカッコいい。原名亜種とは前胸の形状が異なるらしい。
体感飼育難易度:★★☆☆☆ 産卵数が多くない。幼虫が巨大化するため飼育していて楽しい。
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♀ インド マニプール チュラチャンプル産 WF5
ムシモンオオクワガタ
Dorcus musimon Gene, 1836
♂ イタリア サルディーニャ島産 CBF1
飼育レコード:36.2mm (2009)
野外レコード:24.3mm
分布:コルシカ島(フランス)、サルディーニャ島(イタリア)、アフリカ北部
コメント:コロコロしていて可愛いらしく、長寿。
体感飼育難易度:★★☆☆☆ 飼育は簡単なはずだが安定して増えてくれない。
パラレリピペドゥスオオクワガタ
Dorcus parallelipipedus (Linnaeus, 1758)
小型♂ ウクライナ ドネツク Liman forest産 WD
飼育レコード:37.5mm (2021)
野外レコード:30.0mm
分布:ヨーロッパ~小アジア、アフリカ北部
コメント:Dorcus属基準種。ムシモンと比較しざらつきが強い。
体感飼育難易度:★★★★☆ 産卵で失敗しました。長寿。
パリーオオクワガタ(原名亜種)
Dorcus ritsemae ritsemae Oberthur et Houlbert, 1914
♂ 東ジャワ イジェン産 WD
飼育レコード:72.7mm (2011)
野外レコード:73.0mm
分布:ジャワ島東部
コメント:パリーオオクワガタの原名亜種だが、アゴが太短く体高も高いため、パリーの中でもかなり異質な印象を受ける。
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トップと同一個体
♀ 東ジャワ イジェン産 WD
パリーオオクワガタ(亜種curvus)
Dorcus ritsemae curvus Mizunuma,1994
中歯♂ パラワン島 Mt. ガントン産 WD
飼育レコード:75.0mm (2012)
野外レコード:71.7mm
分布:パラワン島
コメント:いわゆるパラワンパリー。大歯がとても出現しにくい。
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中歯♂ パラワン島 Mt. ガントン産 WD
♀ パラワン島 Mt. ガントン産 WD
シェンクリングオオクワガタ
Dorcus schenklingi (Mollenkamp, 1913)
♂ 台湾 合望山産 CB
飼育レコード:89.9mm (2013)
野外レコード:84.0mm
分布:台湾
コメント:非常に好み。でかいコクワと言う輩をぶん殴ってやりたい。
2.アカアシクワガタ系
アカアシクワガタ(原名亜種)
Dorcus rubrofemoratus rubrofemoratus (Vollenhoven,1865)
飼育レコード:61.7mm (2017)
野外レコード:58.5mm
コメント:国産種の中で一、二を争う美麗種だと思う。
体感飼育難易度:★★★☆☆ 産卵、幼虫飼育ともに苦手意識が…。
アローコクワガタ(亜種lieni)
Dorcus arrowi lieni Maeda, 2012
♂ ベトナム コンツム産 CB
飼育レコード:78.0mm (2017)
野外レコード:73.0mm
分布:ベトナム中部(コンツム省)
コメント:アローコクワの中で最もアゴが伸びる。優美という言葉がこれほど似合う種類もいないだろう。
体感飼育難易度:★★★☆☆ 休眠管理やエサの食わせ方などめんどくさポイントが多い。
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トップと同一個体
♀ ベトナム コンツム産 CB
ネパールコクワガタ
Dorcus nepalensis (Hope, 1831)
♂ ネパール ランターン産 WF2
飼育レコード:78.4mm (2016)
野外レコード:80.0mm
分布:ネパール、インド北東部、チベット自治区
コメント:通称ネパレンシス。バランスの整った体形に加え、強い光沢は思わず息をのむ格好よさ。
チュウゴクコクワガタ(原名亜種)
Dorcus sinensis sinensis (Boileau, 1899)
飼育レコード:登録なし
野外レコード:54.9mm
分布:中国雲南省北部
コメント:光沢が強く、丸っこくてかわいらしい。
体感飼育難易度:★★★☆☆ 菌床産卵のコツがつかめず泣いてしまった。
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ヤマダクワガタ
Dorcus yamadai (Miwa, 1937)
♂ 台湾 南投県 力行村 WF2
飼育レコード:63.2mm(2012)
野外レコード:61.5mm
分布:台湾
コメント:台湾におけるアカアシクワガタの代置種的な存在なのだろうか。腹面が黒いこと以外でも、光沢や大アゴの湾曲など多くの部分でアカアシクワガタとはだいぶ異なる印象を受ける。
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♀ 台湾 南投県 力行村 WF2
3.コクワガタ系
コクワガタ(原名亜種)
Dorcus rectus rectus (Motschulsky, 1857)
飼育レコード:58.1mm (2016)
野外レコード:54.4mm
分布:北海道~九州および周辺離島、ロシア南東部、中国遼寧省、朝鮮半島、台湾
コメント:国産種の中で一番カッコいいと思う。
体感飼育難易度:★☆☆☆☆
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トカラコクワガタ
Dorcus rectus kobayashii Tsuchiya et Ichikawa,1985
飼育レコード:53.6mm (2005)
野外レコード:50.7mm
分布:トカラ列島
コメント:赤み・光沢が強く気品がある。
ヤクシマコクワガタ
Dorcus rectus yakushimaensis Tsuchiya,2003
♂45mm 屋久島産 WD
飼育レコード:54.2mm (2014)
野外レコード:53.6mm
コメント:本土のコクワよりも赤みが強い。体は艶消し状。思い出の一種。
スジクワガタ(原名亜種)
Dorcus striatipennis striatipennis (Moschulsky, 1861)
飼育レコード:39.2mm (2013)
野外レコード:40.0mm
分布:北海道~九州および一部周辺離島
コメント:独特の内歯がなかなかかっこいい。30ミリ超えてくるとガタイがよくなる印象。
体感飼育難易度:★★★☆☆ 産卵に少し癖があり、幼虫飼育も管理をミスすると一気にサイズが縮んでしまうためけっこうめんどくさい。
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エレガントゥルスコクワガタ(亜種acudentatus)
Dorcus elegantulus acudentatus Bomans, 1979
♀ スマトラ島 ベンクール産 WF1
飼育レコード:32.5mm (2011)
野外レコード:29.4mm
コメント:非常に色鮮やかで美しく、ドルクスの中でも異端のグループ。成虫が弱っちい点もドルクスらしくない。
体感飼育難易度:★★☆☆☆ 野外♀から1頭しか採れなかった。状態の良い個体でブリードすれば難しくなさそう。
4.ヒラタクワガタ系
ヒラタクワガタ(本土亜種)
Dorcus titanus pilifer Vollenhoven, 1861
♂ 愛知県名古屋市産 WF1
飼育レコード:90.0mm (2020)
野外レコード:77.6mm
分布:本州(山形県以南)、四国、九州および周辺離島
コメント:北日本の人類にとってはあこがれの種。私もその一人。
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♀ 愛知県名古屋市産 WF1
パプアヒラタクワガタ
Dorcus arfakianus (Lansberge, 1880)
短歯♂49mm アルファック産 WD
飼育レコード:60.3mm (2003)
野外レコード:59.4mm
分布:ニューギニア島
コメント:横幅があるため、体長の割に迫力が出ている。頭部後方のしわの寄った部分が好き。
体感飼育難易度:★★☆☆☆ 累代は容易なのだが、大型化の条件がいまいちよくわからない。
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トップと同一個体
長歯♂ アルファック産 WF1
長歯♂ アルファック産 WF2
ダイオウヒラタクワガタ
Dorcus bucephalus (Perty, 1831)
♂ 東ジャワ アルゴプーロ産 WF1
飼育レコード:91.6mm (2014)
野外レコード:90.0mm
分布:ジャワ島
コメント:ジャワ島におけるtitanusの代置種。よく似ているが頭楯の形状が大きく異なっていたので、やっぱり別種なんだろうな…と。
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トップと同一個体
♀ 東ジャワ アルゴプーロ産 WF1
デタニヒラタクワガタ
Dorcus detanii Mizunuma, 1994
♂50mm 西タリアブ産 WD
飼育レコード:57.0mm (2010)
野外レコード:54.0mm
分布:タリアブ島
コメント:非常にえっちな赤みをしていると存じ候。
体感飼育難易度:★☆☆☆☆ 累代は容易で、大型個体の作出も難しくない。
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トップと同一個体
♀ 西タリアブ産 WD
ユーリケファルスヒラタクワガタ
Dorcus eurycephalus Burmeister, 1847
中歯♂ 西ジャワ Mt. Halimun産 WD
飼育レコード:75.9mm (2013)
野外レコード:78.6mm
分布:ジャワ島
コメント:アルキデスよりも光沢が強く、歯型も異なる。メスも丸っこい。好きな種類だが、クソムシの類だと思う。
体感飼育難易度:★★★☆☆ 累代するだけなら難しくない。問題は大きくなるビジョンが全く見えないこと…。
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トップと同一個体
ギリアンヒラタクワガタ
Dorcus ghilianii (gestro, 1881)
♂ ケイ島産 WF1
飼育レコード:58.1mm (2011)
野外レコード:56.3mm
分布:ケイ島、ダマル島?、ブル島?
コメント:特異な雰囲気の大あごを持っていてカッコいい。野外品の入荷が安定していないため、見かけた時に買っておいた方がいい。
体感飼育難易度:★☆☆☆☆ 産卵させるときは材を入れた方がいい。
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♂ ケイ島産 WF1
♂ ケイ島産 WD
♀ ケイ島産 WF1
ハンステインヒラタクワガタ(原名亜種)
Dorcus hansteini hansteini (Albers, 1889)
♂ スマトラ島 ベンクール産 WF1
飼育レコード:57.7mm (2022)
野外レコード:60.0mm
分布:スマトラ島
コメント:「ライヒヒラタ」の名で流通していることが多い。四葉上の内歯がとてもカッコいい。
体感飼育難易度:★★☆☆☆ 累代は容易だが大型個体の作出は少し難しい。
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♂ スマトラ島 ベンクール産 WF1
♀ スマトラ島 ベンクール産 WF1
ハンステインヒラタクワガタ(亜種prosti)
Dorcus hansteini prosti (Boileau, 1901)
♂ マレーシア ケランタン産 CBF1
飼育レコード:65.2mm (2022)
野外レコード:66.4mm
コメント:原名亜種をそのまま大型化させたような亜種。原名亜種との違いはよくわからない…。
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トップと同一個体
インターメディウスヒラタクワガタ(原名亜種)
Dorcus intermedius intermedius (Gestro, 1881)
♂ アルファック産 WD
飼育レコード:59.6mm (2008)
野外レコード:55.8mm
分布:ニューギニア島、ビアク島、ヌンホル島、カルス島、ニューブリテン島、ニューアイルランド島
コメント:購入後♀が即死した。
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♀ アルファック産 WD
ミヤマヒラタクワガタ
Dorcus kyanrauensis (Miwa, 1934)
♂ 台湾 新北市烏来郷福山村産 WF2
飼育レコード:58.2mm (2007)
野外レコード:57.8mm
分布:台湾
コメント:短足でかわいらしいヒラタクワガタ。titanusに近い種類なのは間違いないが、だいぶ印象が異なる。特に♀。
体感飼育難易度:★★☆☆☆ 累代は容易だが、大型化は難しい。
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トップと同一個体
♀ 台湾 新北市烏来郷福山村産 WF2
ローバヒラタクワガタ
Dorcus lhoba Huang et Chen, 2013
♂ チベット自治区 ニンティ市 ザユル県産 F7
飼育レコード:登録なし
野外レコード:51.9mm
分布:インド北東部、チベット自治区南東部
コメント:ローバオオクワガタという名で流通しているのをよく見るが、どう見てもライヒヒラタの系統なので気になってしまう。
体感飼育難易度:★★★☆☆ 大型個体の作出が非常に難しいように思う。小型リフレインが進んでいるだけかもしれないが。
ミークヒラタクワガタ(亜種jasmini)
Dorcus meeki jasmini Nagai et Tsukawaki, 1999
♂ イリアンジャヤ アルファック産 WF1
飼育レコード:54.1mm (2008)
野外レコード:50.3mm
分布:ニューギニア島西部
コメント:ミークの亜種とされているが、別種なんじゃないかな…。♂も♀も分布の近いミークデレッセルとは印象がだいぶ異なる。
体感飼育難易度:★★★☆☆ 産卵、幼虫飼育ともにイマイチつかみどころがない。次はカワラタケで飼育してみようと思う。
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♀ イリアンジャヤ アルファック産 WD
♀ イリアンジャヤ アルファック産 WF1
ミラビリスヒラタクワガタ
Dorcus mirabilis (Parry et Westwood, 1864)
♂ カリマンタン産 CBF1
飼育レコード:60.8mm (2006)
野外レコード:54.9mm
コメント:「mirabilis」とはおそらく優美なとかそういう意味。ノコギリはまぁわかるのだがこいつは…?交尾期の形状はパッサロイデスノコギリと似ているらしく、よく分からない種類。
体感飼育難易度:★★★☆☆ まず産卵でコケてしまった。先人諸氏はクセありとのたまうが…
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トップと同一個体
♀ カリマンタン産 CBF1
ペマコヒラタクワガタ
Dorcus pemakoi Huang, Okuda, Maeda & Chen, 2017
♂ チベット自治区 メトク県産 WD
飼育レコード:登録なし
野外レコード:?
分布:インド北東部、チベット自治区南東部
コメント:♀が即イキし発狂した。
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♀ チベット自治区 メトク県産 WD
ラマヒラタクワガタ
Dorcus rama (Boileau, 1897)
♂ スマトラ島 ベンクール産 WD
飼育レコード:79.0mm (2012)
野外レコード:78.0mm
分布:スマトラ島
コメント:ライヒヒラタの系譜だが明らかにガタイがいい。求愛時にギコギコ発音するのが面白い。
体感飼育難易度:★★★★☆ 普通のヒラタセットで産卵はしたのだが、卵が全て溶けてしまった…。
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トップと同一個体
♀ スマトラ島 ベンクール産 WD
サイガヒラタクワガタ
Dorcus saiga (Olivier, 1879)
♂ セラム島産 WF1
飼育レコード:60.5mm (2008)
野外レコード:57.0mm
分布:ブル島、アンボン島、ハルク島、セラム島、アンベラウ島、タニンバル諸島
コメント:赤い脚とスマートな体がおしゃれなヒラタ。島ごとに形態差がある。よく流通している中ではセラム産が幅広でブル島産は細身。
体感飼育難易度:★☆☆☆☆ よく増えるがインブリードには弱いのかもしれない。
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♂ セラム島産 WF1
♂ セラム島産 WD
♀ セラム島産 WD
♀ セラム島産 WF1
♂ ブル島産 F3
♀ ブル島産 F3
タウルスヒラタクワガタ(原名亜種)
Dorcus taurus taurus (Fabricius, 1801)
長歯♂ スマトラ産? WD
飼育レコード:63.7mm (2003)
野外レコード:64.0mm
コメント:ジャワタウルス頼んだら来たやつ。ラベル取り違いは真に悪。
体感飼育難易度:★★☆☆☆ 累代は恐ろしく容易。長歯の作出には温度管理が重要。
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トップと同一個体
長歯♂ スマトラ島 ベンクール産 WF1
♀ スマトラ産? WD
♀ スマトラ島 ベンクール産 WF1
♂ マレーシア ケランタン産 WD
♀ マレーシア ケランタン産 WD
タウルスヒラタクワガタ(亜種cribriceps)
Dorcus taurus cribriceps (Chevroat, 1841)
飼育レコード:69.7mm (2022)
野外レコード:60.4mm
分布:フィリピン(ルソン島、ボアク島、ミンドロ島、サマール島、レイテ島、ミンダナオ島、バシラン島、バブヤン諸島カミギン島)
コメント:島ごとに形態差があり面白い。はじめてタウルスの60upを作出できた亜種。
体感飼育難易度:★★☆☆☆ 温度管理さえきっちりしておけば立派な個体が拝める。
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トップと同一個体
タウルスヒラタクワガタ(亜種jampeanus)
Dorcus taurus jampeanus Mizunuma, 1994
♂ タナジャンペア島産 CB
飼育レコード:57.7mm (2021)
野外レコード:44.7mm
分布:タナジャンペア島
コメント:鋸歯と微毛のコラボレーションが素晴らしくカッコいい。でも好きな虫に限って増えてくれない…
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トップと同一個体
♀ タナジャンペア島 CB
タウルスヒラタクワガタ(亜種moinieri)
Dorcus taurus moinieri (Lacroix, 1984)
♂ パラワン島 Mt. マンタリンガハン産 F3
飼育レコード:60.1mm (2021)
野外レコード:58.1mm
コメント:タウルスの中でもかなり異質。
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トップと同一個体
♀ パラワン島 Mt. マンタリンガハン産 F3
タウルスヒラタクワガタ(亜種subtaurus)
Dorcus taurus subtaurus (Maes, 1992)
中歯♂ 南カリマンタン Mt. Besar産 WF1
飼育レコード:71.0mm (2020)
野外レコード:65.3mm
分布:ボルネオ島
コメント:長歯がばりカッコいいので見たい。カリマンタン産の方がよりスクエアな形をしている。
体感飼育難易度:★★☆☆☆ 長歯の血を引くところからゲームが始まる…。
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テルナテヒラタクワガタ
Dorcus ternatensis Thomson, 1862
♂ バチャン島産 WD
飼育レコード:58.8mm (2013)
野外レコード:55.4mm
分布:モルッカ諸島
コメント:カッコいいのだが相性が悪く全く増えてくれない。
体感飼育難易度:★★☆☆☆ 産卵にややクセあり。マットにも産むがどちらかというと材が好きな印象。
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♂ ハルマヘラ島産 WF1
♀ ハルマヘラ島産 WF1
ベトナムヒラタクワガタ?
Dorcus titanus fafner (Kriesche, 1920)
♂ ラオス シェンクワン産 WD
飼育レコード:90.1mm (2011)
野外レコード:90.0mm
コメント:ベトナムヒラタとして購入したが別亜種の可能性もある。持腹で幼虫が得られているのでどんなのが羽化するか楽しみ。
体感飼育難易度:★★☆☆☆ 特筆することがない…。
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トップと同一個体
ファソルトヒラタクワガタ
Dorcus titanus fasolt (Kriesche, 1920)
飼育レコード:87.0mm (2006)
野外レコード:84.0mm
コメント:titanusの分際で全然増えなくて頭を抱えている
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ウンナンヒラタクワガタ
Dorcus titanus typhoniformis (Nagel, 1924)
飼育レコード:88.0mm (2022)
野外レコード:80.0mm
分布:中国貴州省およびその周辺
コメント:最もえっちなtitanus(個人の感想)。ギザなし個体がこれまたえっち。
体感飼育難易度:★★☆☆☆ 冷やすと露骨にアゴが伸びて面白い。
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タウネスヒラタクワガタ
Dorcus townesi (De Lisle, 1972)
♂ ネグロス島 Mt. カンラオン産 WF2
飼育レコード:63.4mm (2015)
野外レコード:61.8mm
コメント:無骨な鋸歯が特徴的なヒラタクワガタ。唯一無二の形状でよい。
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♂ ネグロス島 Mt. カンラオン産 WF2
♀ ネグロス島 Mt. カンラオン産 WF2
5.サビクワガタ系
ヤマトサビクワガタ
Dorcus japonicus Nakane et S. Makino, 1985
♂ 徳之島 伊仙町産 CBF1
飼育レコード:28.3mm (2022)
野外レコード:26.2mm
分布:徳之島、九州(佐多岬)
コメント:唯一の国産サビクワガタ。飼育が進んでいることもあってか、外国産サビクワガタよりも大きな個体をよく見かける。
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トップと同一個体
♀ 徳之島 伊仙町産 CBF1
カワムラサビクワガタ
Dorcus kawamurai Fujita, 2010
♂ インド ウェストベンガル カリンポン F4
飼育レコード:登録なし
野外レコード:24.9mm
コメント:ベルティヌスサビを縦に引き伸ばしたような、細身のサビクワガタ。内歯がへら状になるため特徴的。♀もケツがシャープで異なる印象を受ける。
体感飼育難易度:★☆☆☆☆ よく増え、よく育つ。
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トップと同一個体
♀ インド ウェストベンガル カリンポン産 WD
ミネットサビクワガタ
Dorcus mineti De Lisle, 1974
♂ マレーシア キャメロンハイランド産 WF2
飼育レコード:登録なし
野外レコード:24.7mm
コメント:頭部から突き出した角のような突起がチャームポイント。
体感飼育難易度:
ギャラリー
♀ マレーシア キャメロンハイランド産 WF2
ルゴススサビクワガタ
Dorcus rugosus Boileau, 1904
♂ インド タミル・ナードゥ産 F10
飼育レコード:登録なし
野外レコード:23.0mm
分布:インド南部
コメント:丸っこくて光沢が強く、全く錆びていない。サビクワガタに近縁な気はするが、そうでもないような不思議な種。
体感飼育難易度:★☆☆☆☆ 累代が進んでいるせいか産卵数は多くない。
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トップと同一個体
♀ インド タミル・ナードゥ産 F10
タイワンサビクワガタ
Dorcus taiwanicus Nakane et S. Makino, 1985
♂20up 台湾 台中和平區 大雪山産 WF1
飼育レコード:登録なし
野外レコード:25.0mm
分布:台湾
コメント:ベルティヌス系統のサビクワらしい形状。華奢な印象が強い。
体感飼育難易度:★☆☆☆☆ 成虫飼育、ブリードともに難しくないが、幼虫が小さすぎて産卵の有無に気が付きにくい。
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♂ 台湾 台中和平區 大雪山産 WD
♂♀ 台湾 台中和平區 大雪山産 WF1
ウルスルスサビクワガタ
Dorcus ursulus Arrow, 1938
♂ タイ ドイサケット産 WD
飼育レコード:登録なし
野外レコード:26.2mm
分布:インド北東部、ブータン、ミャンマー、タイ北西部、ラオス、中国(チベット自治区南東部、雲南省南中部)
コメント:近縁のベルティヌスサビと非常によく似ており、分布域も被っているところが多い。画像の個体は全体的なバランスからウルスルスサビとしているが、複眼上のコブが目立たないためベルティヌスサビの可能性もある。
体感飼育難易度:★☆☆☆☆ よく増え、成虫も長生きで丈夫。
ギャラリー
トップと同一個体
ベルティヌスサビクワガタ
Dorcus velutinus Thomson, 1862
♂ 中国雲南省産 WF1
飼育レコード:登録なし
野外レコード:24.9mm
分布:インド北東部、ブータン、ミャンマー、タイ北部、ラオス、ベトナム、中国(チベット自治区南東部~浙江省、海南省)
コメント:たいへん広い地域に分布する。先述のウルスルスサビと非常によく似ており紛らわしい…というかどっちがどっちだかわからない。画像の個体は上翅の毛束列がよくつながっており、体形も比較的細身なためベルティヌスとしているが違う可能性もある。一応、2グループの間で下唇基節の点刻に明確な差があるのは確認したので、それぞれ別種なのは間違いないと思う。誰かはっきり分けてほしい…。
体感飼育難易度:★☆☆☆☆ ウルスルスサビに準ずるものと思われる。
ギャラリー
トップと同一個体