サイガヒラタクワガタ
Dorcus saiga (Olivier, 1789)
ブル島 F3
モルッカ諸島南部の島嶼に分布する小型ヒラタクワガタ。パプアヒラタ系統らしからぬスマートな体と、何よりおしゃれな赤い脚が特徴。タリアブ島に分布するデタニヒラタとかなり近縁なのだろうと思います。
今回、幸いなことに知り合いの方に飼育する機会を頂きましたので、大型狙って飼育頑張ろうと思います。
本種はブル産とセラム産が流通していますが、ブル産の方が細身の体が際立ちます。
こっちがセラム産。WF1です。57.5mmあってとてもカッコいい!ブル産よりも、大顎も体も太く見えます。背面写真無くてごめんなさい。
こいつが出た飼育をふまえてやっていこうと思います。
1.2022年6月17日 ペアリング~産卵セット
2ペアもいただいてしまったので、どちらも組みました。
採れすぎ防止のため、1400ボトルにマット硬詰めのみでセット。
およそ1か月後に幼虫を確認。
2.2022年8月2日 割出
ほどほどに出てきました。
このあと忙しくて(言い訳)1ヶ月ほど放置…のちの敗北につながる。
採れた幼虫はマットボトルへ投入。
3.2022年11月16日 ♀羽化確認
えぇ、はっや…
♂っぽいのはなんとかまだ幼虫をやっていたので、泣きのボトル交換。
4.2022年12月27日 ♂羽化開始
うそや~ん。交換後即蛹化したみたいですなぁ。
一応ブルサイガらしい形をしています。
5.羽化個体紹介
♂①49.2mm DS-BF4-01
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年11月17日 恵栽園マット@800ボトル 7.6g
2023年2月2日 羽化
♂②51.7mm DS-BF4-02
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年11月17日 恵栽園マット@800ボトル
2022年12月27日 羽化
♂③51.2mm DS-BF4-04
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年11月17日 恵栽園マット@800ボトル 7.8g
2023年1月8日 羽化
♂④48.7mm DS-BF4-05
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年11月17日 恵栽園マット@800ボトル
2023年1月8日 羽化
♂⑤53.8mm DS-BF4-06
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年11月17日 恵栽園マット@800ボトル 9.4g
2023年2月23日 羽化
(♂⑥ DS-BF4-03)
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年11月17日 恵栽園マット@800ボトル 7.6g
☆
セラムで蛹掘って不全かまされまくったので蛹体重は測っていません。
♀写真は代表のみで。
♀①26.0mm DS-BF4-07
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年11月下旬 羽化
♀②25.9mm DS-BF4-08
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年12月13日 羽化
♀③25.6mm DS-BF4-09
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年11月下旬 羽化
♀④26.2mm DS-BF4-10
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年11月17日 羽化
♀⑤25.4mm DS-BF4-11
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年11月16日 羽化確認
♀⑥24.8mm DS-BF4-12
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年11月16日 羽化確認
♀⑦26.1mm DS-BF4-13
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年11月下旬 羽化
♀⑧24.8mm DS-BF4-14
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年11月下旬 羽化
♀⑨26.6mm DS-BF4-15
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年12月16日 羽化
♀⑩26.9mm DS-BF4-16
2022年8月2日 割出
2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル
2022年11月下旬 羽化
6.まとめ
ちょっとというかかなり不甲斐ない結果です。ボトル投入遅れなければもうちょいましなのが羽化していただろう…と思うと泣けてきます;;
ボトル交換の流れ自体はセラムで57.5が出た飼育を踏襲しましたが、これでは産地間の比較になりませんね。もう1サイクル、次こそ気を抜かずに回そうと思います。デタニヒラタで菌糸を使って好結果が出ているので、幼虫の数によっては菌糸も試そうかと思います。
この手の小型ヒラタは累代に弱いイメージがありますが、まだいけるでしょう。次こそはちゃんとしたの出したぁい!!!