グランディスオオクワガタ
Dorcus grandis moriyai Nagai, 2005
インド マニプール チュラチャンプル産
所謂インドグランディス。突き出した鋭利なアゴがとてもカッコいい。
いつかは手に取ってみたいと思っていたグランディス、仙台のビーオンで安く委託に出ていたので買ってしまいました。
前胸もちゃんとモリヤです。
2021年羽化なのでブリードにはいい時期でしょう!(購入時2022年春)
♂66ミリ、♀46ミリ。これは超えないといけませんね…。
1.飼育記
1-1.2022年5月27日 産卵セット
数日の同居後、産卵セット。堅めのカワラ材2本転がし。なぜか♀の後脚フセツ1本飛んでました…。
1-2.2022年8月2日 割出
6頭。クセありと言われるグランディスの幼虫が採れただけでもめちゃくちゃ嬉しいです。採れた幼虫はエレメント800へ投入。
1-3.2022年10月15日 ボトル交換
国産オオと比べると…めっちゃデカい!なにぶん、オオクワ系は北海道と岩手のオオクワしか飼育したことがないもので。オオクワ系の幼虫ってこんなに巨大になるんや…と感嘆。
♀は800、♂は1400へ。
1-4.2023年1月15日 ♀蛹化
いや~ドルクスって成長早いですな。そして国産オオを見慣れた目には立派な蛹。親の46は超えたと思いたいが…。
後日、蛹室にキノコが生えてしまったので除去するついでに蛹体重を測定。
♂も早い個体は蛹室作ってました。
1-5.2023年2月10日 ♂蛹化
ついに待望の♂が蛹化。鋭く尖ったグランディスらしい大アゴがとてもカッコいいです。
1-6.2023年3月10日 ♀羽化
50ミリには達していなさそうですが、とりあえず親越えしてくれたようで安心。
血統物でない国産オオの♀と比べるととても立派です。
1-7.2023年4月10日 ♂羽化
♀から少し遅れて♂も羽化開始。こりゃカッコいいですねぇ!
2.羽化個体紹介
♂①76.5mm DGM-IWF6-01
2022年8月2日 エレメント800 2齢
2022年10月13日 エレメント1400 29.7g
2023年4月10日 羽化
蛹体重22.3g
ぐちゃぐちゃの蛹だった個体。アゴのゆがみはあるものの、それ以外はほぼほぼ完品なのがすごい。存外、”羽化力”が強い虫なのかも。
♂②79.2mm DGM-IWF6-02
2022年8月2日 エレメント800 2齢
2022年10月13日 エレメント1400 32.5g
2023年6月21日 羽化
蛹体重23.6g
最大個体。80ミリに届かず。残念。
♂③76.3mm DGM-IWF6-04
2022年8月2日 エレメント800 初齢
2022年9月27日 エレメント1400 23.1g
2023年4月10日 羽化
蛹体重21.3g
♂④77.1mm DGM-IWF6-06
2022年8月2日 エレメント800 2齢
2022年10月13日 エレメント1400 20.6g
2023年6月24日 羽化
蛹体重21.9g
♀①49.9mm DGM-IWF6-03
2022年8月2日 エレメント800 2齢
2022年10月13日 エレメント800 17.7g
2023年3月12日 羽化
蛹体重10.5g
♀②50.0mm DGM-IWF6-05
2022年8月2日 エレメント800 初齢
2022年10月13日 エレメント800 16.2g
2023年3月10日 羽化
蛹体重10.6g
左後脚脛節から麻痺
3.所感
親がかなり小さかった割にはまくった方だと思いますが、やっぱり80ミリに達しないと悔しいですね。とはいえグランディスらしいシャープなアゴとがっちりとした体を拝むことができたのは満足です。
どうせサイズアップを目指すなら血統物を飼育してみてもいいかなと思うので、いったん本種の飼育はストップします。いつか必ずリベンジするぞ!!