きれいで簡単にふえるやつがすき

趣味で飼育しているクワガタの飼育記録を投稿します。小型種多め。

フォルケプスシカノコギリクワガタ 原名亜種 WF1 スマトラ島産 飼育記

フォルケプスシカノコギリクワガタ

Kirchnerius forceps forceps (Vollenhoven, 1861)

スマトラ島 Mt. Talang産

 

 

1.はじめに

いわゆるユミツノノコギリと呼ばれているグループ。短歯は弓状に曲がったペンチのような大アゴが特徴ですが、こちらは長歯。流通している個体は圧倒的に短歯が多い印象です。いかつい短歯、スマートな長歯どちらも魅力があります。赤い体色もvery good。

ビークワ79号でシカノコギリクワガタ属(genus Kirchnerius)にいれられてましたが、個人的にはノコギリクワガタ属のまんまでもよかったんじゃないかなと思っています(クソザコ飼育屋並感)。

産地は「Mt. Talang, Sangir, South Solok-Padang, West Sumatra, Indonesia」。長ったらしいったらありゃしない。タラン山ってことがわかってればいいよね、うん。というかネシア虫の産地ラベルをアテにしてはいけない。

 

2.飼育記

2-1.2023年4月24日 産卵セット

1週間ほど前に入手した野外品をセット。2ペア買いました。売り切れるの結構早かったなぁ…。

片方は追い掛け(♂42.8×♀29.8)、もう片方は持腹。典型的なノコギリセットです。

 

2-2.2023年6月24日 割出

産んでいる気配が全然なく心配していましたが、何とか追い掛けした方の♀から幼虫を確保できました。

しかしながらノコギリクワガタらしからぬ少なさです。大丈夫かな…。

 

2-3.2023年11月 ♂蛹化、♀羽化

幼虫期間が夏だったせいか、投入から5ヶ月ほどであっという間に蛹化。

蛹を見ても短歯なのか長歯なのかかイマイチわかりません。

体重的には小さくはなさそうですが…。

♀はすでに羽化していました。たぶん、大きくはないです。

 

2-4.2023年12月15日 ♂1号羽化

蛹化してから約1ヶ月後、ついに羽化が始まりました。歯型は果たして…?

長歯!!!

初飼育で長歯が羽化してくれたのは素直に嬉しいです。イケメンだなぁ…。

 

3.羽化個体紹介

♂①52.6mm KFFWF1-01

2023年6月29日 怪物くん@800 2齢

2023年12月15日 羽化

蛹体重5.6g

 

いきなり最大個体。還元が後続よりほんのちょっと悪い。

 

♂②50.2mm KFFWF1-05

2023年6月29日 怪物くん@800 初齢

2024年1月上旬 羽化

蛹体重5.1g

 

♂③51.9mm KFFWF1-06

2023年6月29日 怪物くん@800 初齢

2023年12月19日 羽化

蛹体重5.4g

 

♂④50.0mm KFFWF1-08

2023年6月29日 怪物くん@800 初齢

2023年12月下旬 羽化

蛹体重4.8g

 

♂⑤52.3mm KFFWF1-09

2023年6月29日 怪物くん@800 初齢

2023年12月19日 羽化

蛹体重5.4g

 

♀①31.3mm KFFWF1-02

2023年6月29日 怪物くん@800 2齢

2023年11月14日 羽化

 

♀②31.8mm KFFWF1-03

2023年6月29日 怪物くん@800 2齢

2023年11月12日 羽化

 

♀③31.0mm KFFWF1-04

2023年6月29日 怪物くん@800 初齢

2023年11月26日 羽化

蛹体重2.4g

 

♀④31.0mm KFFWF1-07

2023年6月29日 怪物くん@800 初齢

2023年12月15日 羽化確認

 

4.所感

頭数こそ少ないですが、すべての♂が垂涎ものの長歯で羽化してくれました。歯型変化への影響は温度よりも個体サイズの方が大きいのかもしれません。まぁ、思考停止飼育だったので普通に飼育していれば長歯ばっかりになるのかもしれないですが。

2024年2月現在、飼育レコードは53.4mm。運よくあと1ミリほどまで迫ることができました。おそらくエサが適していたんだろうと思います。♀は最大個体でも32ミリ未満ですが、頑張れば35ミリに達しそうな気がしなくもないです。

特別低温にする必要もなさそうなので、気楽に続けていこうと思います。あ、次世代はもっと産んでくれよな!