きれいで簡単にふえるやつがすき

趣味で飼育しているクワガタの飼育記録を投稿します。小型種多め。

ブッダノコギリクワガタ 亜種patricius スラウェシ島産 WF1 飼育記

ブッダノコギリクワガタ 亜種patricius

Prosopocoilus buddha patricius (Schaufuss, 1887)

スラウェシ島 パロロ・パル産

 

いわゆるスラウェシブッダブッダノコギリの中で断トツで大型化し、大アゴアシンメトリーも顕著です。ブッダノコギリの中では一番人気なのではないかと思います。そもそもブッダノコギリは超絶不人気種、とか言ってはいけない

50ミリに満たない小型個体ではありますが、このサイズでもアシンメトリーが際立ち、言い知れぬ”異形”感を放っています。

マレー産は累代自体はとても容易でしたがスラウェシ産はどうでしょうか。

♀。マレー産より気持ち細いかも。

 

 

1.飼育記

1-1.2022年8月20日 産卵セット

材半埋めでセット。ミンダナオ産はマットに産卵したという報告を見たことがありますが、マレー産は完全材産みだったので適切なセット方法がいまいちよくわからず中途半端なセットに。まぁ、産むでしょう。

念のためペアリングを行ってからセットしています。

 

1-2.2022年10月6日 割出

幼虫12頭。ちょうどいいくらいの数です。すべて材から出現。

とりあえず800ボトル1本孵しの方向で。

 

1-3.2023年3月 蛹化~羽化

蛹化。管理温度は20℃前後だというのに、早いですね…。ただし前蛹期間は気持ち長めです。

蛹の時点で既に異形っぷりをビンビンに感じます。

その後1ヶ月ほどで羽化。期待通りの奇怪な形をしていて思わずヨダレが出ちゃいます。

♀は1~2か月ほど前に羽化しています。羽化ずれも少なくいい感じです。

 

2.羽化個体紹介

♂①64.1mm PBPWF1-01

2022年10月6日 恵栽園マット@800ボトル

2023年5月26日 羽化

 

♂②62.4mm PBPWF1-02

2022年10月6日 恵栽園マット@800ボトル

2023年4月13日 羽化

蛹体重6.1g

 

♂③62.5mm PBPWF1-03

2022年10月6日 恵栽園マット@800ボトル

2023年5月7日 羽化

蛹体重6.0g

 

♂④36.3mm PBPWF1-04

2022年10月6日 恵栽園マット@800ボトル

2023年5月27日 羽化

どういうバグ???

 

♂⑤62.5mm PBPWF1-06

2022年10月6日 恵栽園マット@800ボトル

2023年4月17日 羽化

蛹体重6.0g

 

♂⑥59.7mm PBPWF1-07

2022年10月6日 恵栽園マット@800ボトル

2023年5月20日 羽化

蛹体重5.4g

 

♂⑦64.6mm PBPWF1-10

2022年10月6日 恵栽園マット@800ボトル

2023年5月16日 羽化

蛹体重6.9g

 

♂⑧65.1mm PBPWF1-12

2022年10月6日 恵栽園マット@800ボトル

2023年4月10日 羽化

蛹体重6.5g

 

♀①32.9mm PBPWF1-05

2022年10月6日 恵栽園マット@800ボトル

2023年3月22日 羽化

 

♀②34.3mm PBPWF1-08

 

2022年10月6日 恵栽園マット@800ボトル

2023年3月19日 羽化

写真撮り忘れ。

 

♀③32.4mm PBPWF1-09

2022年10月6日 恵栽園マット@800ボトル

2023年3月28日 羽化

 

♀④33.2mm PBPWF1-11

2022年10月6日 恵栽園マット@800ボトル

2023年3月12日 羽化

 

3.所感

きちんと特徴の出た個体が羽化してくれたのでひとまず満足です。アンバランスなのに妙に整った形、という不思議な感覚をおぼえるとてもいい虫です。本当にカッコいい。

飼育レコードは70ミリを超えているのでサイズはまだまだですね。特に♀なんてマレーブッダ以下のものばかりで不甲斐ないです。

マレー産はインブリでサイズアップしましたので、当産地もインブリして確かめたいところですが…次世代得られた数はたったの2頭。もう、おしまいだ…。

最近は野外品の値段が落ち着いてきているので、機会があればまたやりたいと思います。