きれいで簡単にふえるやつがすき

趣味で飼育しているクワガタの飼育記録を投稿します。小型種多め。

ギラファノコギリクワガタ 亜種borobudur スマトラ島産 WF1 飼育記

ギラファノコギリクワガタ 亜種borobudur

Prosopocoilus giraffa borobudur  Mizunuma et Nagai, 1991

スマトラ島 デンポー産

 

 

1.はじめに

世界最大のクワガタとして有名なギラファノコギリクワガタ。名前のgiraffaが示す通り細長い顎が特徴ですが、その中でも本亜種borobudurアゴが太短いという変わり種。よく流通するジャワ産は価格が安く、ケイスケと比べ大型化しないため、なめられがちなギラファですが無骨なカッコよさはどの亜種にも負けていません。

もともとボロブドゥールに興味はあったのですが、タイミングよくスマトラ産の入荷があったため購入。本亜種はジャワ、バリ、スマトラ南部に産し、ジャワが最もよく流通、バリとスマトラはそこそこ珍しい産地です。同時期にバリ産も入荷していましたが、バリ産はやや小型化するそうなのでこちらをチョイス。少し箔がある産地なら多少はモチベーション維持につながるかな…などと。

♂は82ミリとして購入しましたが、計測すると85.2ミリとれました。♀も表記されていた44ミリより大きかったかもしれませんが測っていません。

ほどほどの数抱えて飼育していきたいと思います。

 

2.飼育記

2-1.2022年5月14日 ペアリング~産卵セット

到着後エサを与え安静にしてから、早速ペアリング。

ギラファはすんなり交尾してくれるのでありがたい限りです。

シンプルなセット。ギラファにはケース容量が小さいかもしれませんが、採れすぎても困るのでこれでok。

1週間ほどで卵を確認。

 

2-2.2022年6月1日 採卵

 

2-3.2022年7月12日 割出

ほどほどでいい感じです。並行してケイスケも飼育していたので、採れすぎていた場合地獄の門をくぐることになっていました。危ない危ない。

マット組と菌糸組に分けて投入。

 

2-4.2022年9月27日 ボトル交換

順調に育っています。デカいかどうかは知らん

 

2-5.2022年12月14日~ ♀羽化開始

気の早い♀が羽化してきました。いくら♀とはいえギラファってこんなにサイクル早いのか…?

ボロブドゥールの♀のサイズ感がよくわかりませんが、大きくはないが小さくはない…といったところだと思います。

 

2-6.2023年1月14日 ♂蛹化開始

ボロブドゥールらしい、いかついアゴをしています。親超えてくれるといいんですが…。

 

2-7.2023年2月24日 ♂羽化

鉤状内歯の発達したごつい大アゴがカッコいい!

80ミリ台後半と推測されます。まともそうな見た目の大型種を羽化させたのは実は初めてなので早く計測したいのですが、ぐっと気持ちを抑えて絶対安静で。

7月に初齢からスタートなので8ヶ月程度で羽化したことになります。早いですねぇ…。

 

3.羽化個体紹介

♂①88.5mm PGB-SWF1-02

2022年7月12日 割出 初齢 エレメント800

2022年9月27日 エレメント1400 28.9g

2023年3月19日 羽化

蛹体重20.0g

 

♂②90.1mm PGB-SWF1-03

2022年7月12日 割出 初齢 エレメント800

2022年9月27日 エレメント1400 28.3g

2023年4月30日 羽化

蛹体重21.8g

蛹の時点で後脚が曲がっており、「不全するなぁ…」と思っていた個体。完品羽化しただけでも大したもんです。クソ還元とか言わないで

 

♂③76.8mm PGB-SWF1-04

2022年7月12日 割出 2齢 エレメント800

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 18.5g

2023年3月12日 羽化

蛹体重13.4g

♀と間違えられた哀れな個体。

 

♂④91.8mm PGB-SWF1-05

2022年7月12日 割出 初齢 エレメント800

2022年9月27日 エレメント1400 27.0g

2023年5月28日 羽化

蛹体重21.4g

 

♂⑤89.4mm PGB-SWF1-10

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@2300ボトル 27.3g

2023年2月24日 羽化

蛹体重19.2g

 

♂⑥88.6mm PGB-SWF1-11

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@2300ボトル 23.5g

2023年4月30日 羽化確認

蛹体重19.6g

 

♂⑦88.7mm PGB-SWF1-15

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@2300ボトル 15.2g

2023年5月8日 羽化

蛹体重20.1g

 

♂⑧90.3mm PGB-SWF1-16

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@2300ボトル 21.0g

2023年4月13日 羽化

蛹体重20.4g

 

♀①45.5mm PGB-SWF1-01

2022年7月12日 割出 2齢 エレメント800

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 18.5g

2022年12月14日 羽化

 

♀②46.3mm PGB-SWF1-06

2022年7月12日 割出 初齢 エレメント800

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 17.5g

2022年12月14日 羽化

 

♀③47.2mm PGB-SWF1-07

2022年7月12日 割出 初齢 エレメント800

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 17.8g

2022年12月23日 羽化

 

♀④45.5mm PGB-SWF1-08

2022年7月12日 割出 初齢 エレメント800

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 17.1g

2022年12月23日 羽化

 

♀⑤48.7mm PGB-SWF1-09

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 19.5g

2023年1月14日 羽化

 

♀⑥49.0mm PGB-SWF1-12

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 21.0g

2023年1月10日 羽化

 

♀⑦47.9mm PGB-SWF1-13

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 14.1g

2023年2月10日 羽化

蛹体重9.6g

 

♀⑧46.7mm PGB-SWF1-14

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 16.6g

2023年1月15日 羽化

 

4.まとめ

とりあえずほとんどの個体が親を超えてくれたので一安心です。90upするとめちゃくちゃカッコいいですね。

そして思ったよりもサイクルが早い。オスですら1年足らずで羽化してきています。サイズを狙ううえではあまりよくないことかもしれませんが、コンスタントに成虫を見られるという点はシンプルに楽しいので良しとします。

菌糸→菌糸のリレー時に劣化がひどくなっている様子が見られたので、とても面倒ですが次やるときはまめに様子を見ておこうと思います。マット飼育でもそこそこいい感じなので、マット組と菌糸組の並行飼育を継続していこうと思います。

まとめを描いている時点で♂が動き始めているので、さっさとペアリングを行いたいところ。次の目標は95upで。