きれいで簡単にふえるやつがすき

趣味で飼育しているクワガタの飼育記録を投稿します。小型種多め。

スクアリドゥスソリアシサビクワガタ エンガノ島産 WF1 飼育記

スクアリドゥスソリアシサビクワガタ

Gnaphaloryx squalidus ericsoni Boileau, 1911

アゴが左右非対称になるソリアシサビクワガタ属の中でも、とりわけアシンメトリーが顕著な種類だと思います。

マレー半島~ジャワにかけて生息しており、2亜種に分けられています。エンガノ島産は図鑑に掲載されていませんが、形態的にも地理的にも、現段階では亜種ericsoniとするのが妥当と思います。ericsoniはジャワの原名亜種と比べ頭楯が幅広いことが主な特徴で、右アゴの内歯形状も異なるようです。その他細かい差異は知りません

サビクワの名に恥じぬ錆びっぷりです。個人的には錆を通り越して金に見えてしまいます(嗜好補正)。本当に独特の質感をしています。

思いのほか立体感がありとてもカッコいいのですが、画像だとうまく伝わらないのが非常に残念です。実物カッコいいのに写真写りが悪い虫っていますよね。個人的にはブケットフタマタ、デハーンホソアカなどが思い浮かびます。

運よく野外品を入手できたので気合を入れて飼育していきます。

 

 

1.2022年4月18日 産卵セット

マットにバクテリア材埋めたふつうのセットですが、周囲は固めないようにしました。

後日もう1ペア追加してそれも4月25日にセット。

1か月後に無事卵を発見。

 

2.2022年6月11日 割出

14幼虫採れたらしいです。一部はお世話になっているフォロワーさんへ。

別ペアは3匹しか採れず。うんち。

そのまま詰めてあったボトルへ投入。

 

3.2022年8月8日 蛹化

ぼく「サビ共どうなってるかな、ちょっと様子見るか~……………なんか(サビのボトルを置いてる)押入れ暑いな…?………もう蛹化しとる!?うわぁ…(諦観)」

というわけで完全にやらかしました。ただでさえサイクル早い虫にこれはアカン

1~2週間後の様子。あっという間に羽化してしまった…

 

4.羽化個体紹介

♂①25.0mm

(左25.6mm 右24.5mm)

GSE-A02

2022年6月11日 割出 北斗カワラ500

2022年7月21日 ほじくり様子見 幼虫体重1.6g

2022年8月20日 羽化

蛹体重0.8g

 

♂②25.5mm

(左26.0mm 右25.0mm)

GSE-A03

2022年6月11日 割出 北斗カワラ500

2022年8月16日 羽化

蛹体重0.9g

最大個体。

 

♂③25.2mm

(左25.6mm 右24.7mm)

GSE-AT01

2022年6月11日 割出 北斗カワラ800 4頭タコ部屋

2022年9月9日 羽化確認

 

♂④23.4mm

(左23.7mm 右23.4mm)

GSE-AT03

2022年6月11日 割出

2022年9月10日 羽化

蛹体重0.7g

 

♂⑤25.2mm

(左25.6mm 右24.9mm)

GSE-B02

2022年6月11日 割出 北斗カワラ500

2022年9月5日 羽化確認

蛹体重0.9g

 

♀①19.7mm

GSE-A01

2022年6月11日 割出 北斗カワラ500

2022年8月11日 羽化

♀最大個体だが後脚矮小奇形。うんち

 

♀②18.8mm

GSE-A04

2022年6月11日 割出 北斗カワラ800 2頭タコ部屋

2022年9月5日 羽化確認

 

♀③18.6mm

GSE-A05

2022年6月11日 割出 北斗カワラ800 2頭タコ部屋

2022年9月5日 羽化確認

まぁまぁひどいB品だがよくぞ羽化できたものだ、と感心

 

♀④18.3mm

GSE-AT02

2022年6月11日 割出 北斗カワラ800 4頭タコ部屋

2022年9月9日 羽化確認

 

♀⑤18.2mm

GSE-AT04

2022年6月11日 割出 北斗カワラ800 4頭タコ部屋

2022年9月9日 羽化確認

 

♀⑥19.5mm

GSE-B01

2022年6月11日 割出 北斗カワラ500

2022年9月5日 羽化確認

健全な♀では最大。

 

♀⑦18.7mm

GSE-B03

2022年6月11日 割出 北斗カワラ800

2022年9月20日 羽化

 

5.所感

オスはすべて長歯で羽化してくれたので見てくれの満足度は高いですが、いかんせん飼育を大失敗しているため、ふがいない結果と言わざるを得ません。とにかく温度が高過ぎて、羽化までマッハだったのはダメダメでした(推定25~26℃)。

最大個体は25.5mmで「スクアリドゥスソリアシサビクワガタ」という種区分では大型だと思いますが、エンガノ産に限った話をすると野外から29、26、25など大きめの♂が入荷しているため、残念ながら大型とは言えないと思います。ちなみに29落としてたんですが発送前に昇天したそうです。干物でいいから送ってくれ…(涙)

とりあえず、次回は絶対に温度を間違えないよう気を付けねば…。あとはエサの種類や水分量も再検討しようと思います。兎にも角にも幼虫採れないと始まらないので、さっさと起きてくれ~~~!!!