きれいで簡単にふえるやつがすき

趣味で飼育しているクワガタの飼育記録を投稿します。小型種多め。

ギラファノコギリクワガタ 亜種borobudur スマトラ島産 WF1 飼育記

ギラファノコギリクワガタ 亜種borobudur

Prosopocoilus giraffa borobudur  Mizunuma et Nagai, 1991

スマトラ島 デンポー産

 

 

1.はじめに

世界最大のクワガタとして有名なギラファノコギリクワガタ。名前のgiraffaが示す通り細長い顎が特徴ですが、その中でも本亜種borobudurアゴが太短いという変わり種。よく流通するジャワ産は価格が安く、ケイスケと比べ大型化しないため、なめられがちなギラファですが無骨なカッコよさはどの亜種にも負けていません。

もともとボロブドゥールに興味はあったのですが、タイミングよくスマトラ産の入荷があったため購入。本亜種はジャワ、バリ、スマトラ南部に産し、ジャワが最もよく流通、バリとスマトラはそこそこ珍しい産地です。同時期にバリ産も入荷していましたが、バリ産はやや小型化するそうなのでこちらをチョイス。少し箔がある産地なら多少はモチベーション維持につながるかな…などと。

♂は82ミリとして購入しましたが、計測すると85.2ミリとれました。♀も表記されていた44ミリより大きかったかもしれませんが測っていません。

ほどほどの数抱えて飼育していきたいと思います。

 

2.飼育記

2-1.2022年5月14日 ペアリング~産卵セット

到着後エサを与え安静にしてから、早速ペアリング。

ギラファはすんなり交尾してくれるのでありがたい限りです。

シンプルなセット。ギラファにはケース容量が小さいかもしれませんが、採れすぎても困るのでこれでok。

1週間ほどで卵を確認。

 

2-2.2022年6月1日 採卵

 

2-3.2022年7月12日 割出

ほどほどでいい感じです。並行してケイスケも飼育していたので、採れすぎていた場合地獄の門をくぐることになっていました。危ない危ない。

マット組と菌糸組に分けて投入。

 

2-4.2022年9月27日 ボトル交換

順調に育っています。デカいかどうかは知らん

 

2-5.2022年12月14日~ ♀羽化開始

気の早い♀が羽化してきました。いくら♀とはいえギラファってこんなにサイクル早いのか…?

ボロブドゥールの♀のサイズ感がよくわかりませんが、大きくはないが小さくはない…といったところだと思います。

 

2-6.2023年1月14日 ♂蛹化開始

ボロブドゥールらしい、いかついアゴをしています。親超えてくれるといいんですが…。

 

2-7.2023年2月24日 ♂羽化

鉤状内歯の発達したごつい大アゴがカッコいい!

80ミリ台後半と推測されます。まともそうな見た目の大型種を羽化させたのは実は初めてなので早く計測したいのですが、ぐっと気持ちを抑えて絶対安静で。

7月に初齢からスタートなので8ヶ月程度で羽化したことになります。早いですねぇ…。

 

3.羽化個体紹介

♂①88.5mm PGB-SWF1-02

2022年7月12日 割出 初齢 エレメント800

2022年9月27日 エレメント1400 28.9g

2023年3月19日 羽化

蛹体重20.0g

 

♂②90.1mm PGB-SWF1-03

2022年7月12日 割出 初齢 エレメント800

2022年9月27日 エレメント1400 28.3g

2023年4月30日 羽化

蛹体重21.8g

蛹の時点で後脚が曲がっており、「不全するなぁ…」と思っていた個体。完品羽化しただけでも大したもんです。クソ還元とか言わないで

 

♂③76.8mm PGB-SWF1-04

2022年7月12日 割出 2齢 エレメント800

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 18.5g

2023年3月12日 羽化

蛹体重13.4g

♀と間違えられた哀れな個体。

 

♂④91.8mm PGB-SWF1-05

2022年7月12日 割出 初齢 エレメント800

2022年9月27日 エレメント1400 27.0g

2023年5月28日 羽化

蛹体重21.4g

 

♂⑤89.4mm PGB-SWF1-10

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@2300ボトル 27.3g

2023年2月24日 羽化

蛹体重19.2g

 

♂⑥88.6mm PGB-SWF1-11

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@2300ボトル 23.5g

2023年4月30日 羽化確認

蛹体重19.6g

 

♂⑦88.7mm PGB-SWF1-15

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@2300ボトル 15.2g

2023年5月8日 羽化

蛹体重20.1g

 

♂⑧90.3mm PGB-SWF1-16

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@2300ボトル 21.0g

2023年4月13日 羽化

蛹体重20.4g

 

♀①45.5mm PGB-SWF1-01

2022年7月12日 割出 2齢 エレメント800

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 18.5g

2022年12月14日 羽化

 

♀②46.3mm PGB-SWF1-06

2022年7月12日 割出 初齢 エレメント800

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 17.5g

2022年12月14日 羽化

 

♀③47.2mm PGB-SWF1-07

2022年7月12日 割出 初齢 エレメント800

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 17.8g

2022年12月23日 羽化

 

♀④45.5mm PGB-SWF1-08

2022年7月12日 割出 初齢 エレメント800

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 17.1g

2022年12月23日 羽化

 

♀⑤48.7mm PGB-SWF1-09

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 19.5g

2023年1月14日 羽化

 

♀⑥49.0mm PGB-SWF1-12

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 21.0g

2023年1月10日 羽化

 

♀⑦47.9mm PGB-SWF1-13

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 14.1g

2023年2月10日 羽化

蛹体重9.6g

 

♀⑧46.7mm PGB-SWF1-14

2022年7月12日 割出 初齢 恵栽園マット@800ボトル

2022年9月27日 DOS3次@800ボトル 16.6g

2023年1月15日 羽化

 

4.まとめ

とりあえずほとんどの個体が親を超えてくれたので一安心です。90upするとめちゃくちゃカッコいいですね。

そして思ったよりもサイクルが早い。オスですら1年足らずで羽化してきています。サイズを狙ううえではあまりよくないことかもしれませんが、コンスタントに成虫を見られるという点はシンプルに楽しいので良しとします。

菌糸→菌糸のリレー時に劣化がひどくなっている様子が見られたので、とても面倒ですが次やるときはまめに様子を見ておこうと思います。マット飼育でもそこそこいい感じなので、マット組と菌糸組の並行飼育を継続していこうと思います。

まとめを描いている時点で♂が動き始めているので、さっさとペアリングを行いたいところ。次の目標は95upで。

キンスジコガネ WF1 飼育記

キンスジコガネ

Mimela holosericea japonica Machatschke, 1952

岩手県奥州市

 

 

1.はじめに

隠れた美麗種としてコアな人気がある(らしい)種類。野外での個体数はそれほど多くないようで、灯火採集をしていて採れたら嬉しいという声をちらほら目にします。

実際、ラメ入りのような光沢はため息が出るほど美しい。ファンになってしまうのも納得でございます。

存在を知ったのは2020年頃。ネット上では少数ながら飼育記事があり、飼育可能なことを知ってから採ってみたいなぁと思っていました(ミーハー飼育屋)。

最初の出会いはパーツのみ。2021年7月17日、岩泉町。

1か月後に知り合いに連れていっていただいたライトトラップにて初採集。ほかのコガネムシと雰囲気が大きく異なるためすぐにわかりました。

ただ、残念ながらこの時採集したのは♂。灯火に飛来するのは圧倒的に♀が多数だそうですが、どうして…。

当時の私は諦めきれずに産卵セット組んでたみたいです。

 

年は明けて2022年、知人より灯火で採集した個体を2頭譲っていただきました。ありがたい限りです。自分で採集したワケじゃないのか、というツッコミは無視します

触角片状部が小さく、脛節がオレンジ色なのでおそらく♀でしょう(♂は触角片状部が大きく脛節が赤紫色)。

持ち腹期待で飼育していきます。

 

2.飼育記

2-1.2022年7月19日 産卵セット

寿命の長い虫ではないと思うのですぐにセット。やっすいマットをボトルに軽く詰めただけ。エサはネットの記事で見かけたカラマツをチョイス。落葉樹のため、比較的葉に含まれる防御物質が少ないと考えられます。そういう意味では、先駆者の選択は理にかなっているといえるかもしれません。

ずいぶん美味しそうに食べています。よく見ると腹面に毛がたくさん生えており、もふもふしていて可愛いらしくもあります。この子が、この世に舞い降りた天使なんだ

 

2-2.2022年7月27日 採卵

たったの8日間で無数の卵が。国産カブトムシがかわいく見える産みっぷりです。

数えるのもめんどくさくなってきます。

そこへさらに追加便を賜りました。どうにでもなれぇ~

計6頭ほどいただきましたがすべて♀でした。

これはカラマツの枝だったものの慣れの果て。あまりに無惨…。

 

2-3.2022年8月7日 孵化

追加採卵。もうなにも言うまい…。

先に採卵した分は孵化を開始。おぞましい量が蠢いております。

当たり前ですが、幼虫形状はカブトムシともハナムグリとも大きく異なっています。普段飼育しない形状の幼虫なのできちんと羽化まで持っていけるか、いささか不安です。数多くてもバタバタ落ちるなんて話、カナブンなんかじゃよくありますからね。

2022年9月27日、孵化から2か月と経たず3齢幼虫が出現。畑耕してたら出てくる形。

数が多すぎて過密寄りの飼育となってしまいました。

 

2-4.2023年5月11日 蛹化

ほぼほったらかし状態で半分ほど落ちてしまいましたが、なんとか蛹が出現。

蛹は幼虫の頃の皮で綺麗に包まれています。ずいぶん器用ですね。少なくともスジコガネの系統はこんな感じで蛹化しそうな雰囲気があります。

ネット上では2年1化とも3年1化とも言われていますが、冬場に15℃を下回らないくらいの温度管理をして飼育すれば1年1化の個体が多数現れるようです。

2-5.2023年5月24日~ 羽化

待望の羽化。羽化したばかりなのに既にキラッキラ。宝石という形容がぴったり似合います。

羽化後3日もすればほぼ固まっています。脚の色が濃いので♂でしょう。

触角も大きいので間違いないですね。野外ではお目にかかる機会が少ない♂も、飼育するとあっさり得ることができます。みんなやろう!!!

あれだけ数がいれば当たり前ですが、きっちり雌雄揃ってくれました。

 

2-6.2023年6月~ 後食開始、F2へ

羽化後1週間ほどで後食を開始。クワガタのサイクルスパンに慣れていると、文字通り電光石火に感じます。

あらかわいい。

あらお盛ん。後食開始後2日もすれば交尾ばかりしていました。♂は交尾のし過ぎですぐにおっ死んだ模様

6月15日、1頭目が羽化してから全然日が経っていませんが、あまりに動きがいいので産卵セットを組みました。

はい産みました。

たった3日で数えきれないほど産卵していました。2♀使っているとはいえすごすぎる…。

卵は丸く膨らんでいるものも混ざっており、状態は良好そうです。実は飼育がめちゃくちゃ簡単な種類なのかも??

 

3.飼育方法まとめ

3-1.個体の入手

これがおそらく最難関。

採集を狙うなら、山間部でライトトラップを行うのが最も効果的と考えられます。時期は6~8月。ブナ帯であれば最高ですね。クワガタのついでに狙ってください。ライトに飛来する時間帯は薄暮の頃であることが多いようで、クワガタの飛来開始よりも前にやってくることが多いみたいです。ライトを持っていなければ街灯を見て回るのがいいでしょう。幼虫の採集方法は不明。

購入する場合は…というかそもそもショップでは売っていません。店頭販売されることはまずないでしょう。採集が強めのお店にお願いして入手を狙うか、個人の採集屋さんに依頼することになると思います。あと私がたまにヤフオクに出しています。買ってください。

 

3-2.成虫飼育

第二の難関がこちら。エサの入手が課題となります。でもそれだけ。

成虫はほぼ針葉樹の葉しか摂食しないため、安定して針葉樹の葉を得るルート確保が重要です。田舎であれば容易いですが、都会だと結構大変かも?私は前述の通りカラマツをよく与えていますが、アカマツやスギを摂食した事例もあるようですので、針葉樹であれば何でもいいと思います。

成虫は争うことはないので多頭飼育可能ですが、♂が交尾のし過ぎで早死にする可能性が高まるので、その点を考慮して時に個別飼育も併用していくといいでしょう。

また、山間部の虫であるため極端な降温は避けるべきと思います。

新成虫は羽化後1週間もすれば後食を始めるので、餓死に注意してください。

 

3-3.幼虫飼育

コガネムシ類の幼虫は植物の根を与える必要があるものも多いようですが、本種は発酵マットのみで羽化まで持っていくことができました。あくまで感覚の話になりますが、発酵の進み過ぎていないものが適しているように思います。

マットの湿度は高すぎない方が調子がよさそうです。ただし、蛹化の近づく3月~5月頃は、蛹化を促すため少し加水したマットを詰めた容器に移すといいと思います。

幼虫はかなりの個体が落ちます。今回は430ccカップに10頭など過密飼育をしてしまったせいもありますが、そもそも幼虫が強健な種類ではないと思います。幸い産卵数は非常に多いので、とにかく数を抱えるのが有効でしょう。

また、記事執筆時点で蛹化が遠そうな個体もいるため、エサの状態や管理温度次第で2年1化などにずれ込むこともありそうです。

 

4.所感

なんとか羽化までこぎつけることができ安心しました。この輝きは何度見てもたまりません。かわいいし綺麗なんて最高過ぎませんか??

野外での個体数が多くないといわれる割には、飼育が容易な種類であったように思います。とにかく多産でポコポコ増えますし、他のコガネムシ類ほど幼虫飼育のクセもないように感じました。初めてコガネムシを飼育するという方でも、ある程度安心して飼育をスタートできるのではないかと思います。

次回はより生存率を上げて、大量の成虫がわちゃわちゃしている様子を拝めるようにしたいですね。まずはF2の卵が無事に孵化することを祈ります。

メタリフェルホソアカクワガタ 亜種isogaii タリアブ島産 WF1 飼育記

メタリフェルホソアカクワガタ 亜種isogaii

Cyclommatus metallifer isogaii Mizunuma & Nagai, 1991

タリアブ島 西タリアブ産

 

 

1.はじめに

メタリフェルのスラ諸島亜種。基部が角ばったやや直線的な大アゴが特徴です。

2023年現在、タリアブ島の虫が定期的に入荷しており見かける機会も増えてきました。オークションに出ていた野外品を寝ぼけてうっかり購入。寝ぼけ眼で溶かしていい金額ではない

到着後3日ほどで落ちてしまったため死虫を撮影。

上翅の肩部が角ばる点も特徴の一つ。イソガイらしい個体だと思います。

♀は光沢が非常に強く特徴的です。なお写真を撮っていない模様。何やってんですかね。

ホソアカの飼育は苦手なのですがせっかく入手したからにはきちんとブリードしようと思います。

 

2.飼育記

2-1.2023年9月24日 産卵セット

産卵一番+端材埋め込み、コバシャ中。

友人が組んだ作り置き産卵セットを借りパクするという最低行為。

 

2-2.2022年10月18日 割出

20頭ほど幼虫をゲット。6頭を産卵セットを譲ってくれた友人へ献上し残りを抱えました。ちょうどいい数。

なお写真を撮っていない模様。やる気あんのかな?

 

2-3.2022年3月30日 ♀羽化、♂蛹化

一足早く♀が羽化。ボトル投入後5ヶ月程度。テカテカしておりとてもきれいです。

同時期に♂が蛹化開始。メタリフェルの蛹をまじまじと見るのは初めてなのですが、この異様な長さのアゴは感動しますね。

 

2-4.2023年5月2日 ♂羽化開始

♀から少し遅れて♂が羽化を開始。この程度の羽化ズレなら全く気になりませんね。

親よりも大きく羽化してくれたので満足度が高いです。

 

3.羽化個体紹介

♂①69.4mm CMIWF1-01

2022年10月18日 恵栽園マット800

2023年5月16日 羽化

蛹体重4.8g

 

♂②72.6mm CMIWF1-02

2022年10月18日 恵栽園マット800

2023年5月2日 羽化

蛹体重4.9g

 

♂③78.2mm CMIWF1-03

2022年10月18日 恵栽園マット800

2023年5月2日 羽化

蛹体重5.7g

最大個体。蛹の時から顎がぐちゃぐちゃだった。綺麗に羽化してくれていれば…と、たられば言わずにいられない。

 

♂④73.7mm CMIWF1-04

2022年10月18日 恵栽園マット800

2023年5月13日 羽化

蛹体重5.1g

 

♂⑤74.5mm CMIWF1-05

2022年10月18日 恵栽園マット800

2023年5月3日 羽化

蛹体重5.0g

 

♂⑥59.2mm CMIWF1-06

2022年10月18日 恵栽園マット800

2023年5月19日 羽化

蛹体重4.0g

撮影後、オキナワコカブトのおやつになりました。

 

♂⑦64.2mm CMIWF1-08

2022年10月18日 恵栽園マット800

2023年5月3日 羽化

 

♂⑧67.4mm CMIWF1-12

2022年10月18日 恵栽園マット800

2023年5月2日 羽化確認

蛹体重4.3g

 

♀①26.1mm CMIWF1-09

2022年10月18日 恵栽園マット800

2023年3月26日 羽化

 

♀②26.5mm CMIWF1-10

2022年10月18日 恵栽園マット800

2023年3月20日 羽化

アゴ麻痺、左後脚フセツ欠け、上翅ディンプル

 

♀③26.9mm CMIWF1-11

2022年10月18日 恵栽園マット800

2023年3月26日 羽化

 

♀④22.5mm CMIWF1-XF

2022年10月18日 恵栽園マット120カップ

2023年2月25日 羽化

 

4.所感

とりあえず当亜種らしい形状で羽化してくれたので安心しました。1頭だけかつ不全気味ではありますが、野外レコードの77ミリオーバーも羽化してくれたのはとても嬉しかったです。メタリフェル1番の魅力である、「体よりも優に長いアゴ」を拝むことができ満足。昔はハサミムシを量産していたので感慨深い…

全体を見ると個体間で体長のばらつきが目立ったように思います。冬、部屋の温度がかなり下がった日が続いた(15~16℃)せいか、適応できる個体とそうでない個体で差がついたのかなと考えています。灼熱の島であるタリアブ島の虫ですが、メタリフェルという種族らしく低温への適応能力は潜在的に備えているっぽいですね。低温で大きくなった個体を選別していけば、アベレージアップに大きくつながりそうな気がします。

2~3年ぶりにメタリフェルのブリードをしましたが、やっぱりカッコいいですね。せっかくなので続けようかと思います。余裕があればペレメタとも真摯に向き合えればいいな…などと。これを契機にホソアカへの苦手意識が払拭できれば嬉しいのですが。がんばります。

アクミナートゥスネブトクワガタ 亜種cicatricosus ジャワ島産 WF1 飼育記

アクミナートゥスネブトクワガタ 亜種cicatricosus

Aegus acuminatus cicatricosus (Waideman, 1823)

東ジャワ アルゴプーロ産

 

アクミナートゥスネブトの中でも大アゴの湾曲が強い亜種です。ナイフのようなアゴの原名亜種とはまた違った魅力があると思います。

今回入手した野外品は小型なのであまり魅力が伝わらないかもしれませんが…。

特徴のはっきりとした大型個体を羽化させたいところ。

安かったので2ペア買いました。

以前、スマトラ産で産卵に失敗しており、本種の飼育に苦手意識があります。ネブト入門種のはずなのに;;

今回で払拭できることを祈るばかりです。

 

 

1.2022年11月18日 産卵セット

到着後すぐに産卵セットへ。1400ボトルにUマットを詰めたいつものセットです。

 

2.2023年1月9日 割出

産卵セット側面から幼虫が見えず、嫌な予感はしていたのですが…。

片方の♀から2頭のみ幼虫が採れました。1頭よりはギリギリ望みがあるだけマシ…なのかも?何の種にしても、1~3頭しか産まなかったときって”生殺し”感ありませんか?

面倒くさくなってそのまま埋め戻しました。

アクミナートゥスの産卵打率がカス過ぎて泣けてきます;;

今まで飼育したのがすべて野外品のスカ♀だった、という言い訳をしておくことにします。

 

3.2023年3月~ 羽化

2023年3月12日、加温して飼育していたので繭入りしてるかも?と思いボトルをひっくり返したところ、案の定繭玉が出てきました。かなり脆くうっかり割ってしまいました…。

片方は♀で、既に体も固まっており、この手のネブトにありがちな電光石火羽化となりました。

もう片方は前蛹で、♀にしては大きいため♂かと思われます。

翌日脱皮してました。蛹化直前だったのね、ごめんよ…。

アゴ先の湾曲が際立っております。これは羽化が楽しみ。

 

ペアが揃ったため、一応ブリードを継続できそうで安心。消化不良のまま終わりたくないので助かります。

 

1ヶ月程度で羽化。

目立った異常もなく健康そう。弧を描くように曲がったアゴがカッコいいです。

 

4.個体紹介

♂34.7mm

2023年4月9日 羽化

 

♀19.5mm

2023年3月12日 羽化確認

 

5.所感

野外品ネブトはまず当たり♀を引くところから…という教科書通りの展開になってしまいました。私のセット方法が悪いだけかもしれませんが、飼育が簡単と言われている他のネブトは問題なく産卵しているので、飼育方法よりは運が悪いんだろうと思います。ということにしておくと気が楽。

2頭しか羽化しませんでしたが奇跡的にペアになってくれたので、次世代への挑戦権を得ることができました。ジャワのアクミナートゥスは意外に流通が少ないのできっちりブリードしたいと思います。飼育品パワーで是非とも爆産かましてほしいところです。

増やすことももちろんですが、ある程度サイズも狙っていきたいと思います。34.7mmというサイズはビークワ86号においての及第点に達していますが、飼育方法が産卵セット羽化というそれはそれはひどいものなので-500点です。次回は個別飼育でサイズアップを狙います。

何より形がカッコいいので、このフォルムを量産できるよう頑張りたいと思います。♀はもう起きているようなのであとは♂待ち。ブリードが楽しみです。

ブッダノコギリクワガタ 亜種erberi マレーシア産 WF2 羽化報告

ブッダノコギリクワガタ 亜種erberi

Prosopocoilus buddha erberi Lacroix, 1988

マレーシア キャメロンハイランド産

 

アゴが左右非対称になることで有名なブッダノコギリ。特にスラウェシ亜種patriciusは左右非対称の傾向が顕著です。逆に、フィリピンではほとんど左右対称みたいな形になる亜種もおり、変異が豊かで面白いノコギリクワガタです。

今回飼育した亜種erberiは若干左右非対称になる程度で突飛な特徴があるわけではありませんが、体全体のバランスはかなり整っており個人的に好きな亜種です。真っ黒に見えて実はほんのり赤みがかっているのもグッド。スマトラマレー半島に分布していますが、マレー産は本亜種に含めるか再検討の余地があるそうです。ひとまずは亜種erberiとしておきます。

♀の前脚は外側に反っており、材産みのにおいがプンプンします。

大元のワイルドはペア4000円ほどとかなり安く入手した記憶があります。WF1の最大は55.1mmで、一応野外最大は超えていましたが飼育レコード58.9mmには遠く及びませんでした。手抜き飼育していたので当たり前です。今回のWF2はあまり見かける産地でもないからというしょうもない理由で惰性で飼育しただけになりますが、一応飼育内容をまとめておくことにしました。

 

1.基本的な飼育について

まずは産卵から。♀の形状から推定いただける通り材産みです。ミンダナオ亜種やスラウェシ亜種ではマットにも産んだという報告を見たことがありますが、本亜種は特に材産みの傾向が強いようで、ワイルド♀は材を埋めた部分には全く反応せず外側に出ている部分にだけ反応を示しました。というわけでそれを踏まえて材転がしでセット。楽でいい。

バカなので2ペア用意してたらしいです。だってインブリ続かないっていう噂聞いちゃったんだもん…

55.1×31.6と54.6×31.0。無事(?)各ペアから20頭弱くらい幼虫が採れました。それぞれ10頭くらいずつ残して飼育。ほどほどの数をキープ。だって売れねぇんだもん…

幼虫飼育ですが、菌糸を使う理由が特にないのでマット飼育をしました。親もすべてマット飼育。マットで十分大きくなると思いますが、菌糸でも飼育はできるそうです。

羽化まではめちゃくちゃ早いです。油断してたらあっという間に羽化します。

産卵セット組んだのが2022年8月6日で、この♀が羽化したのは2023年1月半ば。幼虫期間4~5ヶ月ってところでしょうか。

♂も大抵は極端に遅れることなく羽化してきます。

活動開始までの期間も短く、羽化後1ヶ月で起きる個体もいます。サイクルが早い虫です。

 

3.羽化個体紹介

♂①53.6mm DDBE-MWF2-551316-01

2022年10月5日 恵栽園マット@500ボトル

2023年1月24日 羽化

 

♂②47.6mm DDBE-MWF2-551316-02

2022年10月5日 恵栽園マット@500ボトル

2023年3月20日 羽化

 

♂③53.9mm DBE-MWF2-551316-05

2022年10月5日 恵栽園マット@500ボトル

2023年1月24日 羽化

 

♂④54.2mm DBE-MWF2-551316-09

2022年10月5日 恵栽園マット@500ボトル

2023年2月10日 羽化

 

♂⑤56.2mm DBE-MWF2-546310-06

2022年9月20日 恵栽園マット@500ボトル

2023年2月24日 羽化

 

♂⑥56.6mm DBE-MWF2-546310-07

2022年9月20日 恵栽園マット@500ボトル

2023年3月10日 羽化

 

♀①32.2mm DBE-MWF2-551316-03

2022年10月5日 恵栽園マット@500ボトル

2023年1月20日 羽化

 

♀②32.0mm DBE-MWF2-551316-04

2022年10月5日 恵栽園マット@500ボトル

2023年1月16日 羽化(羽化後乾燥死)

 

♀③31.3mm DBE-MWF2-551316-06

2022年10月5日 恵栽園マット@500ボトル

2023年1月8日 羽化

 

♀④31.6mm DBE-MWF2-551316-07

2022年10月5日 恵栽園マット@500ボトル

2023年1月16日 羽化

 

♀⑤30.9mm DBE-MWF2-551316-08

2022年10月5日 恵栽園マット@500ボトル

2023年1月20日 羽化

 

♀⑥31.3mm DBE-MWF2-551316-10

2022年10月5日 恵栽園マット@500ボトル

2023年1月16日 羽化

 

♀⑦33.5mm DBE-MWF2-546310-01

2022年9月20日 恵栽園マット@500ボトル

2023年2月15日 羽化

 

♀⑧33.0mm DBE-MWF2-546310-02

2022年9月20日 恵栽園マット@500ボトル

2023年2月10日 羽化

 

♀⑨32.4mm DBE-MWF2-546310-03

2022年9月20日 恵栽園マット@500ボトル

2023年1月23日 羽化

 

♀⑩33.2mm DBE-MWF2-546310-05

2022年9月20日 恵栽園マット@500ボトル

2023年2月17日 羽化

 

♀⑪32.7mm DBE-MWF2-546310-08

2022年9月20日 恵栽園マット@500ボトル

2023年1月15日 羽化

 

♀⑫34.3mm DBE-MWF2-546310-10

2022年9月20日 恵栽園マット@500ボトル

2023年3月12日 羽化

左上翅異常

 

4.所感

雌雄ともに自己ベスト更新できたのでそこはヨシ!とします。特に飼育方法変更したわけではないので、エサ慣れの効果、ということにしておきます。エサ慣れにしては早すぎるようにも思いますが…。これは次世代もインブリードして検証するしかないですね。

800ボトルで飼育すれば絶対にもっと大きいのが羽化してくると思います(あたりまえ)。かといって1400は必要ないんじゃないかとも思います。また、低温耐性もある程度ありそうな感じがしました。晩夏の温度高い時に産卵セット組んで、冬に幼虫期間ぶち当てるとよさげな気がします。

以上のことを踏まえて、次世代は惰性飼育にならないようがんばります。60近いのが出たらうれしいですね。サイズ伸びなかったらやめます。

サクサクとサイクルが進むのは飼育の答え合わせがやりやすくていいことですし、50ミリupが簡単に羽化してきます。そして何より形がカッコいい。よほど下手な飼育しない限り短歯は出現しないでしょう。総合的な満足度が高い虫だと思います。ブッダノコギリ、いい虫ですよ。マレー産に限らず始めてみてはいかがでしょうか。

サイガヒラタクワガタ ブル島産 F4 飼育記

サイガヒラタクワガタ

Dorcus saiga (Olivier, 1789)

ブル島 F3

 

モルッカ諸島南部の島嶼に分布する小型ヒラタクワガタ。パプアヒラタ系統らしからぬスマートな体と、何よりおしゃれな赤い脚が特徴。タリアブ島に分布するデタニヒラタとかなり近縁なのだろうと思います。

今回、幸いなことに知り合いの方に飼育する機会を頂きましたので、大型狙って飼育頑張ろうと思います。

本種はブル産とセラム産が流通していますが、ブル産の方が細身の体が際立ちます。

こっちがセラム産。WF1です。57.5mmあってとてもカッコいい!ブル産よりも、大顎も体も太く見えます。背面写真無くてごめんなさい。

こいつが出た飼育をふまえてやっていこうと思います。

 

 

1.2022年6月17日 ペアリング~産卵セット

2ペアもいただいてしまったので、どちらも組みました。

採れすぎ防止のため、1400ボトルにマット硬詰めのみでセット。

およそ1か月後に幼虫を確認。

 

2.2022年8月2日 割出

ほどほどに出てきました。

このあと忙しくて(言い訳)1ヶ月ほど放置…のちの敗北につながる。

採れた幼虫はマットボトルへ投入。

 

3.2022年11月16日 ♀羽化確認

えぇ、はっや…

♂っぽいのはなんとかまだ幼虫をやっていたので、泣きのボトル交換。

 

4.2022年12月27日 ♂羽化開始

うそや~ん。交換後即蛹化したみたいですなぁ。

一応ブルサイガらしい形をしています。

 

5.羽化個体紹介

♂①49.2mm DS-BF4-01

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年11月17日 恵栽園マット@800ボトル 7.6g

2023年2月2日 羽化

 

♂②51.7mm DS-BF4-02

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年11月17日 恵栽園マット@800ボトル

2022年12月27日 羽化

 

♂③51.2mm DS-BF4-04

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年11月17日 恵栽園マット@800ボトル 7.8g

2023年1月8日 羽化

 

♂④48.7mm DS-BF4-05

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年11月17日 恵栽園マット@800ボトル

2023年1月8日 羽化

 

♂⑤53.8mm DS-BF4-06

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年11月17日 恵栽園マット@800ボトル 9.4g

2023年2月23日 羽化

 

(♂⑥ DS-BF4-03)

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年11月17日 恵栽園マット@800ボトル 7.6g

 

セラムで蛹掘って不全かまされまくったので蛹体重は測っていません。

 

♀写真は代表のみで。

 

♀①26.0mm DS-BF4-07

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年11月下旬 羽化

 

♀②25.9mm DS-BF4-08

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年12月13日 羽化

 

♀③25.6mm DS-BF4-09

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年11月下旬 羽化

 

♀④26.2mm DS-BF4-10

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年11月17日 羽化

 

♀⑤25.4mm DS-BF4-11

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年11月16日 羽化確認

 

♀⑥24.8mm DS-BF4-12

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年11月16日 羽化確認

 

♀⑦26.1mm DS-BF4-13

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年11月下旬 羽化

 

♀⑧24.8mm DS-BF4-14

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年11月下旬 羽化

 

♀⑨26.6mm DS-BF4-15

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年12月16日 羽化

 

♀⑩26.9mm DS-BF4-16

2022年8月2日 割出

2022年9月16日 恵栽園マット@500ボトル

2022年11月下旬 羽化

 

6.まとめ

ちょっとというかかなり不甲斐ない結果です。ボトル投入遅れなければもうちょいましなのが羽化していただろう…と思うと泣けてきます;;

ボトル交換の流れ自体はセラムで57.5が出た飼育を踏襲しましたが、これでは産地間の比較になりませんね。もう1サイクル、次こそ気を抜かずに回そうと思います。デタニヒラタで菌糸を使って好結果が出ているので、幼虫の数によっては菌糸も試そうかと思います。

この手の小型ヒラタは累代に弱いイメージがありますが、まだいけるでしょう。次こそはちゃんとしたの出したぁい!!!

 

フィリピンネブトクワガタ 亜種banggaiensis タリアブ島産 WF2 羽化報告

フィリピンネブトクワガタ 亜種banggaiensis

Aegus philippinensis banggaiensis Nagai, 1994

タリアブ島 西タリアブ産

 

タリアブのバンガイエンシス。形はカッコいいのですがどうもサイズが伸びなかったWF1。以下過去の飼育記事。

タリアブ島産 フィリピンネブト バンガイエンシス 産卵 - きれいで簡単にふえるやつがすき (hatenablog.com)

タリアブ島産 フィリピンネブトクワガタ バンガイエンシス WF1 飼育記 - きれいで簡単にふえるやつがすき (hatenablog.com)

WF2が羽化してきたので短くまとめます。

 

 

1.飼育方法

1400ボトルにUマットをガチガチになり過ぎないように詰め、23~24℃でセット。水分やや多め。

初齢幼虫を少数得て、そのままUマット@500ボトルへ。管理温度は20~22℃。

ネブトの初齢割出はよろしくない行為だと思いますが、コバエが沸いてたので仕方ない。

これは死骸に発情する♂。

 

2.羽化

ボトル投入後3ヶ月程度であっという間に蛹化。♀なんて全部羽化してました。

繭玉を破壊してしまったのでティッシュ蛹室へ入れていた個体。かなり雑な人口蛹室でしたが綺麗に羽化しました。小型ネブトは意外と羽化が上手なのかもしれません。

 

3.羽化個体紹介

全個体2022年10月4日にUマット@500ボトルへ初齢投入。

 

♂①31.5mm APB-TWF2-03

2023年1月24日 羽化

 

♂②30.7mm APB-TWF2-08

2023年2月5日 羽化

 

♂③30.2mm APB-TWF2-10

2023年2月5日 羽化

 

♂④30.1mm APB-TWF2-11

2023年1月27日 羽化

 

♀は全個体2023年1月24日に羽化確認。写真は代表として⑨のみ。

♀①18.2mm APB-TWF2-01

♀②18.6mm APB-TWF2-02

♀③17.7mm APB-TWF2-04

♀④18.1mm APB-TWF2-05

♀⑤17.9mm APB-TWF2-06

♀⑥19.3mm APB-TWF2-07

♀⑦19.0mm APB-TWF2-12

♀⑧18.9mm APB-TWF2-13

♀⑨19.3mm APB-TWF2-14 

 

4.まとめ

やっぱりサイズが伸びない。最大サイズWF1より縮んでるし…。マットの乾燥など飼育環境でよくない点もありましたが、そのせいだけでもないような。産地差の気がしてならないので、機会があればペレン産も飼育してみようと思います。

実物手に取らないと何とも言えないんですが、ペレン産と比べてタリアブ産はアゴがなんとなく外側に反ってるような気がするんですよね。バウェアン産チェリフェルほど特殊な個体群かどうかはわかりませんが、やっぱり産地差があるんじゃないかと。

というわけでサイズ出すならペレン産やった方がいいということで、タリアブ産はラベル以外で続ける理由がないので今世代でサヨナラします;;